Posts by wpmaster

第6回ミライズEssay  一隅を照らす

一隅を照らす。

著者: 中小企業診断士 窪田 賢一

 

皆さんは、「一隅を照らす、これ則ち国宝なり」という言葉をご存じだろうか。

これは、天台宗・比叡山の改組である最澄の言葉である。

「それぞれの立場で精一杯努力する人はみんな何者にも代えがたい大事な国の宝だ」という意味。

また、「一燈照隅 万燈照国」という表現もある。これは「一隅を照らす光が集まれば、その光は

国全体をも照らすことになる」ということだそうだ。

 

つまり、「自分が今いる場所や立場でベストを尽くすことが、結果的に全体を良くすることに繋がる」

ということである。

 

トヨタ自動車、日本生命保険、武田薬品工業、ニチレイ、西武鉄道・西部グループ・セゾングループ、高島屋、伊藤忠商店・丸紅

住友財閥、双日、日清紡、東洋紡、ヤンマー、東レ、ワコール・・・。

これらの起源とされる近江商人は大坂商人、伊勢商人とならぶ日本三大商人の一つである。

背景には、最澄が唱えた「忘己利他」や「一隅を照らす」という言葉が近江商人の精神文化育んできたと言われる。

 

例え一部の地域であっても、その場所の人々に必要なモノ・コトの為に全力を尽くす。

それにより、地域にとっての”raison d’ētre(レーゾンデートル:存在価値)が生まれ

地域に活性化にも貢献することが出来る。

自社、自分ならではの地域活性化の展開が多く集まることで、

ひいては全国の活性化に・・・。まさに、最澄が残した言葉そのものになっていく。

 

ビジネスだけでなく、サラリーマンとしていろんな仕事を展開していると、ついつい色んな事に手を出してしまいたくなる。

 

しかし、大切なのは利益を求めたビジネスや仕事より、本当に必要とされているビジネス、必要なモノ・コトを見極め、

そのためにスキルやノウハウを集約して展開していくこと。

 

それによって、長く選ばれ続ける企業、そして人材へと成長することができる。

「まずは自分のビジネスや今の仕事を見極め『一隅を照らす』ことから」が私の信念である。

 

「忘己利他」や「一隅を照らす」という言葉が、近江商人の精神文化を育んできたように、グローバル化を始めとする

領域の拡大を目指しながらも、この地で商う、モノを作ることの意義を深く考えながら、善良な企業市民、金融マン

サラリーマン、フリーランス、アルバイト、自身の立ち位置での近江商人の精神を目指すことで、

このミライズIMIZU、新湊信用金庫から新しい時代の新近江商人がより多く輩出することを願っています。

 

第5回 ミライズEssay ミライズIMIZU事務局担当者

今までのミライズIMIZU。~ミライズIMIZUの目指すところ~

著者:ミライズIMIZU事務局担当 株式会社プロデュース 串間 朋実

 

あっという間の1年

2019年8月23日にミライズIMIZUがオープンして私が事務員になり1年が経とうとしています。

2020年7月末現在でのオフィス状況は、入居オフィス3部屋・入居予定のオフィス1部屋で、残りの空きオフィスは3部屋となっています。オープンしたばかりの時は、私自身も初めての事ばかりで戸惑いましたし、何をしていけばよいのか分からずに言われたことをしているだけでした。その中で、新湊信用金庫ミライズIMIZU担当の高木さんとのミーティングを重ね

『まずは知名度を上げてることを第一に考えて活動しよう!そして他にはないインキュベーション施設のシェアオフィスを作り上げていこう!!』

と、目標を立てました。目標が出来れば、あとは行動するのみ!

まずはミライズIMIZUに沢山の方に来ていただき知って欲しいと思い講習会を毎月開催しました。参加者の募集チラシを作ったり、SNSやネットで告知しながらも「誰も参加者がいなかったらどうしよう」と毎回不安でしたが、何とか沢山の方が参加して下さり、形にすることが出来ました。そんな中、見学に来てくださる方や問合せを受ける回数も増えていき2019年11月~2020年2月の間に3名の方が『起業』という新たな人生のスタートの場所にミライズIMIZUを選んでくださり、インキュベーション施設が動き始めました。

想像もしていなかった事態からの新しいチャレンジ

そして、2020年3月。これから益々活動を広げていこうとした矢先、待ち受けていたのは新型コロナウイルスの感染拡大です。講演会もできなくなり、外に出ての宣伝活動もストップ。もちろん入居オフィスの事業も影響をうけました。最初は高木さんんと頭を抱えて悩みましたが、落ち込んでいても何かが起こるわけではないし、何も進まない事に気付き【ミライズIMIZU放送局】というYouTubeチャンネルを開設しました。まさか自分がYouTubeに出演する日が来るなんて夢にも思っていませんでしたが、始めてみると企画・撮影・編集と大変ですが意外と楽しいもので、今ではシリーズ企画『起業家紹介リレー 私たちの挑戦』、ラジオ形式で始めた『地域活性化ラジオ 地域と共に』を毎月公開しています。是非一度ご覧ください!

そして、インキュベーション施設として、担当職員はコロナウイルス感染拡大による自粛の影響を受けた入居事業者の相談や、それに伴う補助金申請手続きのフォローなど忙しく動いています。

些細な事でも、直ぐに相談できる相手がいるという事は、起業間もない事業者さんにとっては、とても心強いのではないかと思います。担当オフィスに寄り添い、一緒に考え、一緒に喜んでいける関係を築いていきます。

ミライズIMIZUはこれからです!

まだまだ始まったばかりのミライズIMIZUです。これからも、沢山の方に知っていただき、地域活性の中心拠点となっていけるよう積極的に情報を発信していきたいです。

そして、インキュベーション施設のシェアオフィスとしての重要な役割である『創業者支援』においても、入居オフィスのPR活動やサポート業務を怠ることなく、「ここから創めてよかった」と心から感じていただけるような施設にしていきます。

仕事が大変な時でもオフィスに来れば前向きになれる、自然と笑顔が出るような明るく活気のあるオフィスを目指します。

いつでも笑顔でお迎えします。

第4回ミライズEssay  インキュベーション担当者

インキュベーション担当者として~伴走型支援~

著:新湊信用金庫インキュベーション担当者 道古俊弘・勝山智史

 

インキュベーション担当者:道古 俊弘

【インキュベーション担当者に

        立候補しようと思ったのですか?】

 

創業者支援により、経営者と共に地域活性化に貢献したいと強く感じ、

また、各外部機関との連携や補助金申請支援、資金繰り検討などを

積極的に行うことで、自身のスキル向上につながると思ったからです。

 

【入居事業者を支援していく中で、自分自身が一番成長したと思う事はありますか?】

事業者によって業種は様々であり、それぞれに抱える悩み・不安・疑問なども様々です。

そういった悩みや不安は、直接会話をする事で初めて分かることであり、インキュベーション担当者として

入居事業者を支援していく中で、会話の重要性を再認識することができております。

事業者と共に情報を共有し、補助金の申請や資金繰りの検討を行う事はもちろんのこと、事業者に寄り添い

信頼関係を築き上げることで『この人が担当で良かった』と思って頂ける存在に、少しずつではありますが

近づいているのではないかと感じています。我々担当者からの情報提供だけではなく、事業者の皆様からも

様々な情報を頂けており「こうすればいいのではないか。これを活用すれば、より良いものになるのではないか」

と意見を交換し合う事で、お互いに成長できる環境が構築されています。

インキュベーション担当者として、習得すべき知識はまだまだ山のようにあり、更なる向上を目指して

いかなくてはいけません。ミライズIMIZUが単なるシェアオフィスに止まらず、担当者及び入居事業者が

共に成長し合える場所であり続けたいです。

 

インキュベーション担当者:勝山 智史

【インキュベーション担当者に立候補したキッカケは何ですか?】

インキュベーション施設については、以前から関心がありました。

当金庫においても、インキュベーション施設が設立されることを知り、新しく

創業される方のお手伝いができることに、自分も関わってみたいと思いました。

 

【担当者として令和2年7月より入居事業者を支援していく事への意気込みを教えて下さい】

ミライズIMIZUが立ち上げられてから、創業者向けセミナー及び補助金セミナー等、様々なセミナーに

参加し、準備をしてきました。

7月から入居される方は、カイロプラクティックジムを開業されると聞いております。

カイロプラクティックとトレーニングジムを融合した施設はとても珍しく、このような新しいサービスの立上げに

関わる事ができて、とても嬉しく思います。

今年は、新型コロナウイルス感染症の蔓延により開業に際しても

様々な課題が出てくるかと思いますが、全力でサポートさせて

頂きます。

入居事業者の皆様と、共に成長していけるよう頑張ります。

第3回ミライズESSAY                  創業者の創出・育成により地域に賑わいを

創業者創出・育成により地域に賑わいを           ~そのために新湊信用金庫ができる事~

著:ミライズIMIZU協議会 インキュベーション担当代表 新湊信用金庫 次長 高木 秀典

 

進んでいく過疎化

日本全国にて人口・世帯数の減少、事業者数の減少対策が検討される中で、当金庫の主力営業エリアである射水市内も例外ではありません。また、射水市内の経営者が高齢化の一途を辿っている中「後継者がいない」「事業を継承する人材がいない」などの理由から廃業を余儀なくされる現状に歯止めをかけることが出来ず、年々事業者数は減少し、結果として地域の賑わいも薄れてきていると感じていました。そこで、地域支援を目的に多種多角化事業を展開している株式会社プロデュースさんと地域に賑わいを与えるための活力について話し合いを重ねた結果、『起業・創業者』というキーワードにたどり着きました。

創業者の創出・育成に向けた体制作り

創業後の廃業率は3年後で約60%、5年後で約75%、10年後で約90%と言われています。また、富山県は廃業率が全国で最も高い県(廃業率4.3%「中小企業白書2019より」)であるというデータもある中、創業者を如何に創出し、そして育成するべきか、単なる貸しオフィスではデータが示す状況になり兼ねない、それでは地域に賑わいは到底戻らないといった意見・考えのもと、単なる貸しオフィスではない創業者を全面的に支援する施設「インキュベーション施設」の運営を、株式会社プロデュースさんと共同事業で開始することとしました。

当金庫が、このインキュベーション施設に入居された創業者に対しできる事、当金庫が創業者に対し実践したことが当金庫の成長、発展につながる体制の構築を検討し

 

①当金庫若手職員希望者より選抜したインキュベーション担当者3名による伴走支援

②支援人材2名(中小企業診断士や産学官コーディネーター)による巡回指導

③中小企業診断士による無料個別相談会の定期開催

④入居者向けセミナーの定期開催

⑤ビジネスマッチング情報や補助金・助成金情報、ビジネスプランコンテスト情報等の情報発信

など、体制を構築しました。

また、入居者の方には「事業に対する思い」や「事業の目標や計画を明確化することの大切さ」「経営者としての資質」などについて様々な視点での意見も踏まえながら一人の経営者として事業を成功に導くための心構えも身につけて頂くことにしています。

創業者をめぐる経営課題は多様化・複雑化している状況下でありますが、当金庫では、この体制・取り組みを万全なものとし、そして継続的に行っていく事で、データが示す廃業率を打破したいと考えています。

 

創業者の育成、新産業創出による地域活性化

地域に賑わいを・・・ この言葉からスタートした本事業の集大成は、射水市内(特に新湊地域)の人口・世帯数・事業者数の増加です。人口・世帯数・事業者数が増加する事で、射水市内に人の流れができ、人の流れができる事で経済波及効果の創出、ひいては地域に賑わいが生まれる。この好循環を早期に実現するためにも、本インキュベーション施設内での創業者の育成、創業者育成による新ビジネスの開発を加速させ、地域にとって必要不可欠な金融と地域支援を一体化した新たなビジネスモデルを地域に提供していきたいと思っています。

そして、本事業・取り組みを通じて、当地での当金庫の地位を「単なる地域金融機関」としての存在から「地域プロデューサー」としての地位確立を目指したいと考えています。

起業家リレー 『私たちの挑戦』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

講習会・セミナー・イベントの様子【動画】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミライズIMIZUの様子【動画】

 

 

 

 

 

 

ミライズIMIZU放送局 第3回 配信開始

本日、ミライズIMIZU放送局の新しい動画を配信開始いたしました!

3回目の今回は『ミライズIMIZU探検』です。

施設や設備の紹介をしています。

ミライズIMIZUをより知っていただく為に、

より身近に感じていただく為に!

是非、ご覧ください!

ホームから「ミライズIMIZU放送局」をクリック!!

または、YouTubeでもご覧いただけます。

https://youtu.be/KGPEzoJTb88

 

是非、ご覧ください!!

GW期間の事務局サポートはお休みです

おはようございます。ミライズIMIZU事務局です。

GWに伴い、下記の期間は事務局は休みになります。

■5月2日(土)~5月6日(水)

5月7日(木)より通常通りのサポートを開始いたします。

●見学や問い合わせは5月7日以降にお願いいたします。

●入居オフィスは、自由に出入りできます。新型コロナウイルス感染防止対策、                          最後の消灯や施錠をしっかりとお願いいたします。もしも、緊急を要する事態がありましたら                   LINEでお知らせいただくか、担当者にご連絡頂きますようよろしくお願いいたします。

第2回ミライズEssay  起業家としての思い

起業を考えている方へ ~起業への思い~

著:ミライズIMIZU協議会副代表 株式会社プロデュース 代表取締役 新川 篤志

 

1人の起業家として思う『起業に大切な事』とは

起業をするときに一番大切なことは「自分の思い」です。

どんな思いで、何をしたいのか、どうなればいいのか

自らの思いを明確に描き、誰が見ても理解してもらえるようにする事です。

経営者は孤独と言われますが、決してそんなことはありません。

自分の思い(理念)を行動することで共感や理解をしてくれる仲間が増えていきます。

思いがブレることなく、継続することが出来るかどうかが大事な事であり、

永く続けることが出来るかどうかの鍵になります。

 

成功することは難しくはない

誰もが成功したいと起業します。

成功するために必要な事は、成功値(目標)を明確にすることです。

どこがゴールかを決めてからスタートし、現状はどうなのかを確認しながら進めていく事が重要です。

自分がこうやりたいという気持ちも大事ですが、それよりも世の中で必要とされていること、顧客が必要としていることを

把握することと、その必要とされている事を提供できれば販売などの売り上げに繋がります。

 

起業とは

社会における存在価値を高め、世の中と顧客のお役に立つこと

一緒に働く仲間や、支援・応援してくださる方の幸せを創ること

 

これから起業される方においても私も必要としていただけるように努めて参ります。

起業して明るい未来を共に創っていきましょう!

 

決して平坦だけではない起業という道

私が起業したのは今から17年前となる2003年、当時31歳の頃でした。

それまでは建築業の経験しかないにも関わらず、創業したら建築に拘わらず

何でもやってみたい、いろんな事を多くの人に提案してみたいとの思いがあり

社名を「プロデュース」としました。

自らも予想はしていましたが、創業当時は当然ながら知名度も実績もなく、

お客様が来店されることも無く、お話はできても「何の会社?」「何をやっているの?」

「大丈夫なの?」と信用もなく、むしろ怪しい会社と思われていることを感じる日々でした。

もうちょっと分かりやすい社名にしておけばと思うこともありました。

しかしながら思いを込めて付けた社名、この社名がピッタリだと多くの方に感じて頂けるように日々営業活動を続け

創業4年目に現在の社屋に引っ越しした頃から地元地域において社名も徐々に浸透していき、

それと共に、仕事も社員も増えていきました。

創業当初、私を含めて3名でスタートした会社は、今では総勢19名の社員が在籍し、建築業のみならずインテリアショップ、

飲食店、旅館業などジャンルにとらわれることなく社名の「プロデュース」らしく様々な事業を展開するまでになりました。

創業から今日までは決して順調なみちのりではありませんでした。

経営は自分が描いた通りには行かず、自分の未熟さを痛感することも多く、そのたびに成功者と言われる方の話を聞きに

行ったり、セミナーを受けたり、本を読んだりと勉強しては実践の毎日が続きました。

また、リーマンショックや東日本大震災での日本全体が不況な時もありました。そして現在はコロナウイルスの影響を

受けつつも試行錯誤しながら経営を続けています。

 

経営とは辛い時もありますが、それ以上に楽しいこと嬉しいことがある

現在は、志と経営理念に共感してくれる社員と共に成長していることを日々感じながら、毎日が新たなるチャレンジです。

時代に合わせて、必要とされることを行っていく。

お客様と地域に必要とされる企業を目指してこの挑戦は続きていきます。