第1回ミライズESSAY                  ーインキュベーション施設を立ち上げた思いー 

インキュベーション施設を立ち上げた思い~そして地域活性化・経済活性化へ~

著:ミライズIMIZU協議会 代表 新湊信用金庫 理事長 松岡 文雄

 

人口の減少・事業者数の減少・空き店舗問題で課題が浮き彫りに

 現在、射水市特に新湊地域においては人口の減少に加えて事業者数の減少が進行し、空き店舗問題など地域活力の低下が懸念されています。また、当地域は新湊信用金庫の主力エリアであり、地域との共存共栄を理念とする当金庫においては、事業者の育成・支援は必須の課題となっていました。

このような状況のもと当金庫は、積極的に地域活性化に取り組みされている株式会社プロデュースの新川社長との面談の中で「創業インキュベーション施設」の存在を知り

①地域課題との整合性 

②地域に与える事業の実施効果 

③事業の継続性

などについて話し合い、当該施設の必要性について共に確認してまいりました。また、より実効性を高めるため令和元年8月23日に「ミライズIMIZU協議会」を設立するとともに、各種関係団体(射水市、射水商工会議所、富山県新世紀産業機構 等)にも協力を呼びかけ、令和元年8月26日より当金庫と株式会社プロデュースさんとの共同事業として本格的に「創業インキュベーション事業」をスタートいたしました。

 

インキュベーション施設シェアオフィス ミライズIMIZUのテーマとは

新湊信用金庫・株式会社プロデュース・地域専門機関との連携による「創業インキュベーション施設 ミライズIMIZU」は創業者による創意工夫を引き出し、地域産業を牽引する新ビジネスの開発に繋げる』をテーマとしています。

当施設は、新湊地域の中心街にある旧塾校舎を貸しオフィスに改装したものです。当インキュベーション施設に入居された創業者の方には経営者としての資質等を磨いていただく為

①入居者を対象とした創業塾やセミナーの開催

②定期的な無料相談会の実施 

③入居者立案によるビジネスプランコンテスト

この三つの事業を柱とし、様々な支援・育成を実施していきます。

この事業を継続的に実施・開催していくことで、「新ビジネスの開発」「事業創出」また「空き店舗対策」の取り組みを加速させ、ひいては地域活性化に貢献していきたいと考えています。

さらに、新湊信用金庫職員も創業者の方との伴走支援に努める事で、当金庫職員の創業支援や課題解決支援等のスキル向上を図るとともに、入居者や創業を検討されている方の創業マインドの醸成を図っていきたいと考えています

 

ミライズIMIZUの在り方と期待

終わりに、今回の事業を契機とし、創業、新事業支援の輪がさらに広がるとともに、当地域の課題解決の一助になれば幸いに存じます。今後とも当金庫は、地域の共同組織金融機関としての使命、役割を果たしていくこととしています。